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理事長挨拶『新年のご挨拶』(令和6年度)

一般社団法人 日本映像制作・販売倫理機構  西村忠治

 
 新年明けましておめでとうございます。
 
 会員の皆さまには令和6年の新春を清々しくお迎えのこととお慶び申し上げます。昨年中は、制販倫の業務各般にわたり温かいご支援とご協力を賜りまして衷心より厚くお礼申し上げます。
 
 さて、ロシアによるウクライナへの武力侵攻は終わりが見えないまま新年を迎えてしまいました。また、昨年10月にはイスラエルとイスラム主義組織ハマスとの間で戦闘が勃発するなど、世界は一段と不安定さを増しています。一方、国内においては、安全保障環境が一段と厳しさを加速させているほか、政治とカネの問題、円安によるエネルギー価格や物価の高騰による国民生活への圧迫あるいは少子高齢化などの諸課題に直面しております。
 
 こうした中で、業界におきましては、いわゆるAV新法が制定・交付されて1年半が経過し、出演者に対する人権尊重が改めてクローズアップされましたが、一部に新法違反が存在する実態を考えますと、未だその重要性への理解が浸透していないことが危惧されることは極めて残念なことであります。今年の6月には新法の施行状況等を勘案した検討が行われることとなっておりますが、規制が緩和されるかもしれないなどとの安易な期待は禁物で、これまで以上に緊張感をもって自主規制を強化するとともに出演関係者の人権尊重に努めていくことが業界発展のために重要であると考えます。
 
 
 制販倫としましては、これまで同様、独立性と第三者性を堅持した中立的な審査団体として、さらなる自主規制に努め、適正かつ公正な審査を実施して業界の健全な発展に寄与して参ります。
 
 会員の皆さまには、引き続き制販倫並びに業界発展のためにご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。今年の干支は辰(龍)です。辰年にあやかり、雲に昇る龍のごとく旺盛な活力で成長する一年になるよう期待したいと思います。
 
 末筆ながら、今年が会員の皆さまにとりまして一層の発展の年となりますよう祈念しまして新年のご挨拶といたします。